奈良市にある薬師寺の国宝、東塔の大規模な修繕工事後を見てきました。
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こんにちは。神戸でこだわりの注文住宅を建てるならG.CRAFTの設計吉川です。
先日、奈良市にある薬師寺の国宝である東塔を見に行ってきました。
東塔は2009年から約10年かけ解体修理事業が行われておりましたが、令和3年2月15日竣工致しました。
東塔は創建当初から1300年の時を経て現存している建物で(高さ約35m)、“もこし”と言われる小さい飾り屋根があるため六重に見えますが、内部は三層になっており三重塔です。
寺や国が28億円余りをかけて2009年から全面解体し、約1万3000点の部材を組み直しました。
1階の柱や梁だけになった東塔の構造部分は解体された記録がなく、創建当初の部材が多数残されていたようです。
木は伐採した後も呼吸しており、木の特徴を十分に考え生かした建造物は、しっかりと強度を保ち続けていきます。
またこの三重塔の屋根から天に向かって突き出た金属部分の塔頂部で「相輪(そうりん)」と呼ばれる部分は水煙1枚で重さ100キロあるらしいです。
それをボルトやナット、溶接といった技術もなく、上に物を持ち上げる重機もない時代に35メートルも上に組み上げているんです。
4枚組み上げてボルト1本たりとも使っていないんです。
それで1300年の間もたせる技術というのは本当にとんでもないことです。
実際に薬師寺に行って改修後の東塔を見てきましたが日本の古来からの技術力の高さを感じさせられました。