これからのマンションリノベーションを考える
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スタッフブログ

こんにちは。神戸でこだわりの注文住宅を建てるならG.CRAFTの設計吉川です。
マンションリノベーションとは間取りの変更、設備機器の交換等を伴う比較的大規模な専有部分のリフォームを指しますが、
マンションのリノベーションは戸建住宅のリノベーションに比べると構造躯体の耐震診断や耐震補強には手を付けないため取り組みやすいという印象があります。
ただし、初期段階での現地調査は軽視してはいけないところです。
近年、土地や新築マンションの価格が上昇している中で、リノベーションを通じて
立地や広さを活かしながら自分の理想の住まいを作るという選択肢が増えていると感じ、
この度、マンションリノベーションアドバイザーの資格を取得しました。
そこで得た知識をまとめたいと思います。
1960年代頃から普及してきたマンションは、約60年に及ぶ供給により
2020年には675万戸のストックとして積みあがってきました。
マンション各住戸の大規模なリノベーションは、新築から約20年を過ぎた頃から
発生してきます。
キッチン、システムバス等の住宅設備の刷新、併せて間取りの変更等大規模な工事です。
20年を経過したマンションは、2025年には486万戸となりさらに大きな
リノベーション市場として拡大を続けています。
また、マンションへの永住志向は、バブル経済がはじけてから一変しました。
1970年~1980年頃は、将来は郊外の庭付き戸建て住宅で居住することが多くの人の
目標であり、マンションはそれまでの一時的な住まいに過ぎませんでした。
不動産価格が高騰したことがマンションへの永住志向が高まった要因だと考えられます。
また、駅近くの利便性の良い地域に移り住みたいという考えの人や、これから家を購入する
若い年齢層の人たちの価値観が大きく変わったことも要因の一つではないでしょうか?
マンションリノベーションの今後については、「自分らしいすまい」を求める人々が増えて、
よりパーソナライズされたデザインや機能が求められるようになると思います。
また、環境への配慮がますます重要視され、エネルギー効率の高い設備や、リサイクル可能な材料の使用が増えていくでしょう。
建材のリサイクルや再利用に関する意識が高まる中、環境に優しいリノベーションが主流になっていくかもしれません。
マンションのリノベーションプランを考える時、戸建て住宅にはない面白さを感じます。
制約のある限られた条件の中で最適解を見いだす醍醐味です。
そんなことを考えながら、次回のプランニングも楽しみにしている吉川でした(^^)