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神戸の町の恩恵-震災から29年-

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G.CRAFTのコラム

神戸の町の恩恵-震災から29年-

こんにちは。神戸でこだわりの注文住宅を建てるならG.CRAFTの鈴木です。

 

私は六甲で生まれ六甲で育った生粋の神戸人ですが、

北を山側、南を海側という言い方が、他県の友人に通じなくて神戸独特の表現だと知り驚いたことが遠い記憶にあります。

北を見れば六甲山、南には瀬戸内の海が広がり、季節の移ろいや自然の恩恵を身近に感じながら育ちました。

「神戸出身」と言えば、それだけで”おしゃれ!”と言われることもあり、自分は何もしていないのに箔を付けてくれる神戸が誇りでもあります。

 

私が小学校5年生の時に地震が起こりました。

阪神大震災は、神戸市民にとって「寝耳に水」の大地震でした。
神戸市民で「大地震が起こる可能性がある」と思っていた人はほとんどいなかったと言われており、「近畿地方では大地震は起こらない」、「地震のことなど考えたこともなかった」という人が大多数でした。

 

しかし神戸で大地震が起こることは予想されていたそうです。

1974年の調査で、神戸市周辺地域には活断層と呼ばれる新しい断層系が複雑に走っており、長い地質時代においても地震が繰り返し発生していた場所であること、将来直下型の大地震が発生する可能性があり、壊滅的な被害を受けることは間違いないという結果が報告されていました。

 

その報告を受けて、神戸新聞が、1974年6月に「神戸にも直下地震の恐れ」と夕刊のトップに9段記事を掲載しています。しかし市民の間では、それは大きな話題にはなりませんでした。

 

あの震災から奇跡的な復興を遂げ、また美しい神戸の景観と暮らしを取り戻したのは、当時、復興や町の再構築に携わってくださった多くの方々のおかげです。

 

建設業界は、地震直後の仮設住宅の設置、その後の住宅復興へ尽力し、多忙を極めたそうです。

きっと想像もできないほどの苦労と挑戦があった事と思います。

 

 

地震後、神戸市全域において街並みも大きく変わり市街地も整備され、非常に住みやすくなりました。

神戸は、東西に走るJR・阪急・阪神といった公共交通機関のおかげで、大阪・京都へのアクセスが抜群で、利便性の高い生活が可能な、世代を超えて人気な街です。

瀬戸内海に面している為、盆地のように極端に暑い寒いということがなく、降水量も気候も安定しています。

1200年もの間、港とともに発展してきた歴史を持つ神戸市は政令指定都市であり、産業、芸術など様々な面で外国文化を取り入れてきた異国情緒あふれる街です。

人気がゆえに土地や賃料が高いという難点もありますが、住みやすく、子育てしやすい、とても良い街だと私は思います。

 

そんな町の恩恵も、日々の忙しさから忘れがちですが、人も自然も自分が置かれている状況も、当たり前が当たり前でないことを忘れずにいたいですね。

 

【弊社がもっとも大切にしていること。】

デザインや性能だけでは本当に価値のある家とはいえません。

家は命を守るものであり、建築に携わる者として、地震で壊れない家づくりは当然かつ重要な使命だと考えています。

これは、私たちG.CRAFTが企業理念として最も大切にしている事の一つです。

この場をお借りしてお伝えさせて頂きます。